99年3月3日(水)。ミュンヘンにてチャンピオンズリーグ準々決勝/FCバイエルン・ミュンヘン対1FCカイザースラウテルンを観戦取材してきました。以下はその印象記と、取材の裏側の紹介で知った<衝撃的事実>です。
オリンピアスタジアムは選手の名前紹介やゴールシーンで、アナウンサーと観客が一体化しており、演出効果が抜群でした。バックスタンド最上段にはソニーの大型テレビ(タテヨコ12-13m位)が備え付けられ、非常に見やすい画面。この日はインテルがマンチェスターに完敗(0-2)、レアルも波に乗れなかった(1-1)のに対し、バイエルンは完勝(2-0)。どこをとっても穴がなく、攻守ともいまの欧州で最高レベルのようです。専門誌の記者も話していましたが、今シーズンの優勝は恐らくバイエルンが最右翼ということで一致していました。ドイツ人記者の評価ですから多少割り引かねばなりませんが……。
試合が終わりスポンサー主催のパーティに出席しましたが、勝ったバイエルンの監督(年俸3億円!)は夜遅くまで奥さんや関係者たちと食事を楽しんでいました。チームマネジャーは懇意の記者と夜の食事会へ。私はひたすらノドの乾きを「麦酒」でいやしていましたが、おかげで帰りのアウトバーンで車を止めて用足しをする快挙を果たせました(警察に見つかったら罰金だそうです)。
で、ビールの話しです。
ドイツ=ビールです。ビールといえば札幌、ミュンヘン、ミルウォーキーです(知っているかなぁ、このフレーズを?)。ビールに関する話題を紹介しましょう。
試合開始前、記者たちはプレスルームにたむろしますが、そこでは軽食とドリンク、そしてビールが無料で好きなだけ楽しめます。しかも専任のビール係がいて、グラスに注いでくれます。ドイツにはビール醸造会社が約3000社あるといわれてます。チームのスポンサーになっている会社もあり、銘柄の多さと味の多様さには驚きます。
さて、ゲームが終了すると監督記者会見まで時間がありますが、ここでビールの消費量は頂点に達します。私は相当に飲んでいたのですが、やはり心配になってきました。仕事場でビールが堂々とサービスされて、果たしてこんなんで世の中いいのだろうか、と。
ひとしきり監督記者会見が終わると、スポンサー主催のパーティが別の部屋で催されます。OPEL社主催の席には、またしてもビールが用意されています。当然飲みます。
いよいよ心配になってきました。だって私以外の記者は明日の朝刊用に記事を書かねばならないのでしょう? それなのにこんなパーティに出ていていいのでしょうか? 酔っぱらって笑っているだけでいいのでしょうか? ベテラン記者はマネジャーなど関係者と食事に出かけてしまいました。
で、いろいろ聞いたらカラクリがわかりました。まずは原稿ですが、「そんなもの、試合中に書き終えているわい!」。そうでした。記者席で必死にパソコンのキーを叩いて、ゲーム終了後にはメールで送信していましたっけ。試合中はメモをときどき取るだけでしたが、いざ原稿を打つ時は速い!。隣りにいた記者は終了後約15分ですべて終わらせていました。
で、私?。はい、はい。取材してきましたよ。ビールの味と銘柄とビンの色と、お姉さんの注ぎ方を……。えっ? サッカーとどんな関係があるって? まぁ、ビールもサッカーも<ドイツ流>という「無関係な関係」だったことだけお伝えしておきます。
おまけの写真。別会場でのことですが試合前、
係員はモニターでプレステに熱中していました。